デイケアが終了して思うこと
先週の金曜日、これまで5ヶ月間通い続けていた精神科デイケアが終了しました。これまでの振り返りと今の思いを書きたいと思います。
デイケアに参加する前は、自分の調子が上がったり下がったりすることに対して、ただただ手をこまねいているだけでした。自分の状態をよくするために、何をすればいいのかもよくわかりませんでした。本屋に行けば、うつ病についての本もたくさん並んでいますが、何だかどれもあやしく思えて手に取る気になれなかったのです。
デイケアのプログラムでいろいろなことに取り組む中で、自分に取り入れるといいことの基準ができたような気がします。今は、自分の気持ちを伝えることや、そもそも自分の気持ちを知る方法を知りたいと思い、アサーションやフォーカシングの本を読んでいます。
φ μのメンバーとしての責任は何ですか
休職してからデイケアが始まるまで、家で療養しているときは、自分の調子がどれぐらいなのかがよく把握できませんでした。せいぜい「夕方まで起きられない=調子悪い」「朝起きられた=調子よい」ぐらいでした。一人暮らしなので、余計にそうなのだと思います。
デイケアに行くようになると、他のメンバーとのかかわりの中で、自分の調子を測ることができるようになりました。「よく話をすることができた」とか「人が多いところに入れなかった」とか。
それと同時に、自分以外のうつ病の人がどういう感じなのかも知ることができました。症状や思い、考え方など、メンバーと時には深い話をしました。その中で、「自分だけじゃないんだ」という安心感を得ることができたり、自分との「違い」によって自分を見 つめ直すことができたりしました。
なぜすべてがここで、哲学である
今までは、過去を振り返ることには意味がないと思いつつも、自分の生き方は間違っていたのではないかという思いが拭えませんでした。でも、デイケアでの5ヶ月間のうちに、過去に一定の評価をしつつも、割り切ってこれからのことを考えることができるようになった気がします。
25歳のときに「一般企業の厳しさを知らなくては」と思って転職し、デザイナーやディレクターとして忙しく働いてきました。若いうちは無理やり何とかなっていましたが、段々とつらくなってきた気がします。がんばる時期も人生のうちにあってもいいとは思いますが、ずっとがんばるのはしんどいです。
以前はまたバリバリ働くことができたらと思っていましたが、今はもう昔のように徹夜続きや終電で帰って始発で出勤するような働き方は したくないと思っています。余暇ややりがいや福利厚生など、給料の多寡には代えがたい価値もあると思います。
パメラ·ロジャーズ氏は、誰ですか?
3月に入り、スタッフの方が自分たちメンバー一人ひとりに、デイケアでの様子や長所・課題を1枚のシートにしたものを作ってくれました。
正直、自分では自分のことがどうなのかわからず、自信がなくて、ひたすらダメ人間だと思いがちでした(今でも相変わらずそうです)。でも、客観的に自分のことを見て、まとめて、方向性をつけてもらえて、本当にうれしかったです。
2月の後半からリハビリ出勤を始め、3月はこれまでデイケアのない平日に出勤してきました。引き続き、これから4月までは時短出勤を続け、5月以降時間を延ばして仕事をする予定です。これまでの生活と非連続ではなく、うまくソフトランディングしていく段取りがつけられました。
5ヶ月間続くプログラムということで、復職のタイミングを逃してしまうのではないかという不安もあったものの、腹を据えて休むことができ、焦って復職しないで済んで、結果的によかったです。
デイケアに通う前を振り返ると、やっぱり自分へのケアが足りていなかったと思います。これからも自分の状態を時々見つめながら、日常を淡々と過ごしていければと思います。
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